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チリ鉱山の救出劇はほんとにお見事だった。素晴らしい。中にいた人たち、どんな思いで毎日を過ごしていたんだろうか？地上に出たときの明るい姿を見ると、どんだけ元気だったんだ？と思う。この気持ちの持ちようはなんなんだ？と。
当初、このニュースを知ったときに私はまず「無理でしょ」と思った。これはきっと私の考え癖なんだと思う。すぐもうダメ…とか思っちゃうところ。
私は自分のことをかなり前向きと思ってたんだけど､なんか全然違うなーと最近思うようになった。たとえば、先日夫と映画を見に行ったとき私は車を運転しながら「あと10分しかない、5分しかないー」とずっと騒いでいた。でも夫は「まだ5分もある」と冷静に落ち着いていた。ここであと5分しかないか、まだ5分もあるではものすごい開きがある。そうかー、まだ5分もあるって思えばいいんだーと思ったけどやっぱり思えなかった。これは今までの人生の積み重ねにもよるのだと思う。なんて言うと大げさだけど、夫はきっといつもこんな風にぎりぎりのラインを生きてきててすっかり慣れっこになっているんだろうな。5分なんて余裕って。これが前向きだから良いとは言い切れないけど、今回のチリ鉱山のようなことがあったときには､こういう思考の人はきっと元気に生き延びれるんじゃないかと思った。