理想の洗濯機

「やっぱりどう見たって右開きだよな〜」今までの洗濯機を見ながら納得したように夫が言う。
「そうだよね、こういう家って他にもあるだろうにね」
「だよなーバカだよなー（片方の開きしか作らないメーカーに対して）」
メーカーの思惑がどこにあるのか推し量ることはできないが、私が感動したメーカーがある。それは日立。ドラム式の開発秘話みたいなのが載っていてそこに“最終的にはたたむところまでやる洗濯機を開発したい”という文章を読んだ。そう！そう！そう！そう！私の欲しい洗濯機はこれですよ。いやーこういう考えをしている人が開発に携わっているなんて日本の未来は明るいじゃないか！と思った。感動していた私を尻目に夫は「ふん」と鼻で笑った。そんなもん、作れるものかという顔をして。「主婦の仕事を主婦がやるのは当然と思っている人には一生ヒット商品なんか作れないんだね」といやみったらしく夫に言った。たたんで終わる洗濯機、私の生きている間にできて欲しいなぁ。絶対買いますよ。