平穏な日々

毎日を静かに楽しく暮らしたい…と思ってます。

取り越し苦労

夫の立ち上げたビジネスに急に暗雲らしきものがたちこめてきて、夫のいつになく真剣な顔と暗いため息に私までノックアウトされそうだった。ヘタに聞きかじっているとどういう対応をしていいのかわからなくなる。いっそのこと脳天気に振る舞えばいいのだけど…何も知らない方がこういうときは楽なのかもしれない。朝も暗〜い顔をして展示会のある東京へ出かけていった。変な夢も見るし、あまり眠れなかったと言う夫。私の方は少し腹をくくったというか、なるようにしかならないんだからと思えるようになってきた。
夜まで夫からは一切の連絡もなく、私も学校へ行ったりと忙しくしていて忘れていたのだけど…夕飯を食べ終わり急にどうだったんだろう?と心配になってきた。電話をしてみても留守電になっていて繋がらない。こういうときに限ってというやつである。やっと繋がったと思ったらもう帰りの新幹線の中だと言う。
「なぁーんだ、大丸の地下でおみやげ頼もうと思ったのに!!!」
「だめだよ、品川から乗ったんだし、それまでお客さんと飲んでたし」意外と声の明るい夫。
私はかなり安心した。
「そうなのー残念」と言いながら胸をなで下ろす。

展示会での商談は大成功に終わったようだ。お客様が切れることはなかったらしい。汗だくになったと話していた。暗雲の方はひとまず小休止といった感じだろうか。完全に消えたわけではないのが気にかかるところだけれど。今や、子どものことより夫のことの方が心配の種が多くなってきてしまって、とほほな感じではあるが、順風満帆過ぎるのも気持ちが悪いのでところどころで小さなアクシデント発生はいい薬になるのかもしれないと思ってみたり。あくまでも極小に限るのだけど。